高齢の社長が、
ひとりで回していた、
アナログな大工・警備会社
紙の予定表が、任せられない状態を作っていた。
01ヒアリング:現状の問題と理想
会社の概要
- 住宅現場の、大工・荷揚げ・警備を手配する会社
- 従業員は警備員20名、大工・荷揚げ30名
- 取引先は約10社、監督は数十名
時間を奪っている問題
仕事を受ける
現状
- 連絡手段は電話・FAX・LINE・メールの4つ
- 取引先ごとの窓口はなく、監督から直接届く
- 連絡は1日約40件
問題
- 連絡手段の半分が電話で、作業の中断が頻発する
- 連絡手段・連絡相手がバラバラで頻度も多いので、誰から受けた仕事か分からなくなる場合がある
- 連絡をすべて自分が受けているので、休めない
- 連絡手段が多いので、整理が大変
- 電話は履歴が残らない。「受けた・受けていない」や仕事の内容の食い違いが起きても、確かめられない
仕事を管理する
現状
- 依頼や変更のたびに、紙の予定表に書き込む
- 1ヶ月の管理に、紙が少なくとも30枚
- 工事の工程や天候で、変更が頻発する
問題
- 外出先で受けた依頼は、その場で書き込めない。書き忘れが起きる
- 変更のたびに、手で書き直すしかない
- 変更が重なると、物理的に書くスペースが足りなくなることがある
- 紙が多く、予定同士の関連が掴めない
- 管理している紙の枚数が多くて、一覧性がない
- 同じ日に、何件の依頼があるのか
- 前後の予定は、どうなっているのか
- 単純に、時間がかかる
従業員に仕事を割り振る
現状
- 紙の予定表をもとに、自分で入力して、LINEで連絡する
問題
- 出し忘れ・送り間違いが起きる。紙が膨大で見落とす場合と、現場名や住所が似ていて勘違いする場合がある
事務仕事
現状
- 見積書も請求書も、仕事の情報が紙の予定表にしかない
問題
- 事務員が、見積書や請求書を直接作れない
- 紙の予定表を見て入力するため、間違いが起きやすい
理想:どうなりたいか
7月予定表|◯◯建設(警備・荷揚げ用)
7/10 △△市◯◯現場 警備2名→12日へ
7/10 □□町△△現場 荷揚げ3名
7/11 ◯◯現場 誘導4名→雨天中止
7/11 ◇◇現場 荷揚げ2名 +1名!!
7/12 (スペースが足りず、欄外にメモ)
変更のたびに、斜線と書き直し。A4用紙が、1ヶ月に30枚。
02診断:最重要ポイントの見極め
問題を解決するために、まず最重要ポイントを見極めます。
最重要ポイントとは、複雑な問題を構成する要素のうち、最も重要で、かつ解決可能な要素のことです。
診断
ヒアリングで出てきた問題を1つずつ掘り下げ、原因をたどっていきます。
- 書き忘れ・書き直し・一覧性のなさ・出し忘れの照合不能は、記録が紙だから起きている
- 見積書も請求書も社長経由。仕事の情報が、紙の予定表にしかないから
- 「連絡のたびに手が止まる」「休みがない」などの問題は一見、紙とは関係がない。
しかしこれは、誰かに任せられれば消える問題。
誰かが代わりに受けても書き込めず、代わりに出そうにも予定表がない、など。
任せられない原因を突き詰めると、予定を紙で管理していることに行き着く
最重要ポイント
すべての問題の根底に、紙の予定表が関わっている。
紙の予定表が、任せられない状態を作っていた。
ここを解決しないかぎり、どの問題も解決できない。逆に言えば、ここを解決できれば、すべての問題が解決に向かう。
診断の結果、最重要ポイントは、「紙の予定表」に定まった。
書き忘れ書き直し一覧性がない照合できない書類は社長経由任せられない
↓ 根本的な原因は同じ ↓
紙の予定表
03解決方針:最重要ポイントの攻略
診断で定まった最重要ポイント「紙の予定表」を、どう攻略するか。その方向を定めます。
解決方針:紙の予定表を、デジタルの予定表に置き換える。
置き換えるだけで、問題の多くが消えます。
- 変更は、書き直しではなく、その場で修正できる
- 何十枚もの紙が1つにまとまり、一覧できる
- 外出先からも、書き込める・見られる
- 誰でも書き込める。受ける作業を、人に任せられるようになる
デジタル化で、新たに生まれる問題
- デジタルに慣れているわけではないから、誤操作で予定を消してしまう恐れがある
- 使い慣れていないサービスは、うまく使いこなせず、かえって時間がかかる恐れがある
↓
- 予定表は閲覧だけできる形で渡す。本人の操作では、そもそも消せない
- 操作は、毎日使っているLINEから。新しい操作を覚えない
予定表のデジタル化によって、さらなる業務の効率化を実現する4つの仕組み
- FAX・メールの依頼を、自動で予定表に取り込む
- 受けた仕事は、自動で確認を返信。 「依頼したつもりが、届いていなかった」という行き違いをなくす
- 従業員への連絡:文面を、予定表から自動で作る
- 請求書を、予定表の記録から自動で作る
これで、「受ける・管理する・割り振る・事務」、4つの業務すべての問題に、手が届きます。
紙の予定表
↓ 置き換える ↓
デジタル予定表
↓ さらに、4つの仕組みへ ↓
依頼の
自動取り込み確認の
自動返信従業員への
連絡請求書の
自動作成
紙からデジタルへ。予定表を軸に、4つの仕組みが広がる。
04設計:方針を、実際の形に落とす
解決方針が確定したら、仕組みの設計に入ります。
シンプルで、機能的で、美しい仕組みを、どう実現するか。こちらが最善と考える形に、相手の要件を重ねて詰めていきます。
設計は、基本的にこちらの仕事です。
途中で確認が必要な点は、その都度伺います。
設計が仕上がったら、一緒に確認しながら、仕上げていきます。
※技術的な詳細は、省略します。
デジタル予定表の設計
- LINE公式アカウントから、予定を入力できるように
- 紙の予定表は書く欄が決まっていたから、書き忘れが少なかった。自由に書くLINEでは、住所や監督名の記入漏れが起きる。だから入力はフォームにして、記入漏れ自体をなくすように
- 入力された内容はAIがチェックして、明らかな間違いや、つじつまの合わない点を指摘するように
- 1日の間に入力された情報は、別のシートに記録される。第三者がチェックできるように
- 予定表本体は、使い慣れたGoogleカレンダー。閲覧の権限だけを渡して、誤って消したり変えたりできないように
残りの4つの機能も、同じ考え方で設計していきます。
05実装:設計を、動く仕組みに
設計が固まったら、あとは作るだけ。ここから先は、完全にこちらの仕事です。
すべて私たちのチームで実装するため、設計を100%反映して、スピード感を持って形にできます。
06改善:何が変わったか
仕事を受ける
- 依頼は、自動で予定表に入る
- 確認の返信も自動。「依頼したつもり」の行き違いがなくなる
- 誰かが代わりに受けても、同じ予定表に入る。受ける仕事を任せられるように
仕事を管理する
- 紙30枚が、スマホの1画面に
- 変更は、その場で修正できる
- 外出先からも、見られる・書き込める
従業員に仕事を割り振る
- 連絡の文面は、予定表から自動で作られる。手で打ち直さず、送り間違いも消える
- 記録が残るから、出し忘れに気づける
事務仕事
- 請求書や見積書は、予定表の記録からほぼ自動で、社長を介さず作れるように
予定表をデジタル化したことで、仕事を任せられるようになり、それぞれの業務が効率化されました。
その結果、今までの業務が、30%の時間でできるように。
本質的な仕事に集中できて、休みも作れるようになりました。
07この仕組み一式の、見積書
デジタル予定表120,000円
仕様
- LINEから、フォームで予定を登録できる。書き忘れは形式でなくし、AIが内容をチェック
- 予定表は閲覧専用で共有され、誤操作では消えない
・・・
実装までの手順
- いまの紙の予定表と、運用の聞き取り
- 入力フォームの試作と、使い勝手の確認
・・・
FAX・メール依頼の自動取り込み80,000円
受付の自動返信60,000円
従業員への連絡(文面の自動作成)40,000円
請求書の自動作成50,000円
合計350,000円